はじめに
ご存知ですよね?
すっごく巷で評判のよいこれ!
http://www.jpd-nd.com/n_jpd/kingyozen/
金魚膳シリーズ!!
とくに、粘膜増強の評判がよいみたいでずっと気になっていました
金魚膳(粘膜増強)入荷。
— Fujiwara shuji (@kuwagata64) April 29, 2017
これを使用するようになってから、仕入れ直後のトラブルが大幅に減りました\(^^)/ pic.twitter.com/RX10k5YPRb
今日の夕御飯
— 宮城鉄魚倶楽部 =羽衣天魚=公式 (@miyagitetugyo) September 26, 2018
ニチドウの金魚膳(粘膜増強)浮上性と当倶楽部のオリジナル鉄魚の餌
鉄魚のトップブリーダーの間で金魚膳は密かに使われていた餌でしたが
新しく出た粘膜増強は瞬く間に評価が高まった餌です
高たんぱく質なこの製品はこれからの季節にピッタリ pic.twitter.com/wqlA74wze3
ナイトアクアリウム
— 宮城鉄魚倶楽部 =羽衣天魚=公式 (@miyagitetugyo) October 22, 2018
水温の変わりやすい時期なのに
とても元気に泳いでいます
今話題の「金魚膳 粘膜増強」に変えてから状態が安定したようです
このエサは高増体ですからエサやりの度にチェックは怠りなく#鉄魚 #エサ #アクアリウム pic.twitter.com/o6znhmmx1L
プロの方もこの通り絶賛の嵐!
健康面に配慮した、ニチドウらしい、いや・・・
ニチドウにしか作れない!?エサですよね。
その昔・・・
咲ひかりとかの代わりに、同じくニチドウのメディゴールドIGPという餌を1年ほど使っていたのですが・・・
その1年間、まったく病気にならなかったんですよね。マジで!
あっ、でもちょっとあやしい?ってときには本水槽ごと0.3%塩水浴とかはしましたが・・・
薬を全く使わなかった1年がそれでした。
ただ、病気らしい病気はないといいましたが
消化不良でガス大量発生による浮き症状!が多発!!
したんです。
それで咲ひかりとかにしたんですよね・・・
消化不良さえなければ・・・という商品でした。
同じような感じで、IGPよりすこし弱い?通常版メディゴールドも試したのですが
やっぱり浮く子がいる!!!(IGPよりはマシでしたが)
こういうことがあったので、私の中ではずっと
『ニチドウのエサは健康にはいいけど消化に悪い』
と決めつけていたところがありました・・・
ただ、あれから時がたち、今回ご紹介する金魚膳シリーズがニューリリースされたものですから・・・
『消化は改善されたかな?』
と、淡い期待を抱き・・・さらに
『Twitterでめちゃくちゃ評判いいし・・・』
ってことで!!!
金魚膳の、特に粘膜増強良さそうですよね〜
— 金ちゃん (@kinchan_kawaii) June 18, 2019
すごく評判いいので試してみようかと悩み中・・・
ちなみに消化には良いですか?
メディゴールドIGPでうちの金魚が消化不良起こしまくりだったので気になります😅
良ければ皆様の、ユーザーさんの意見をお聞きしたいです https://t.co/lRLLXssLq7
買ったりました!!!
お値段は咲ひかりとおなじくらい・・・
いま水温の変化が激しいですからね(;’∀’)
裏面です。
おっと、気づいた方いますかね?
皆さんエサの開封日は書いてますか?
書いたほうが・・・いや、書いてくださいね!
諸説ありますが・・・
伊藤養魚場さん曰く
『1年以内!』
に消費すればいいそうです。
もちろん冷暗所に保管で・・・という・・・ね?
あと冷蔵庫や冷凍庫はあんまりお勧めしません。
パッと聞きよさそうですが、
取り出すたびに温度がそれこそ激しく変化しますし(ビタミンなどが壊れる恐れや生菌剤が死滅する恐れあり)、開封する前に常温にしておかないと湿気たり・・・
なので常温で、熱くなりすぎず日の当たらないところに置いておきましょう。
あと、エサの瓶を別に用意して小分けにして頻繁に餌袋を開封しないように私はしてます。
ライトユーザーの方にお勧めです。
https://kinchan0613.com/archives/1316
おすすめのボトル、紹介してます。
スプーン付きでカラバリもあっておしゃれですよ。
スペック解析
ささっ、裏面の説明を書き起こしてみますね。
金魚膳シリーズは文政二年(1819年)創業 金魚の吉田 監修の金魚用健康管理フードです。
金魚の免疫を健康に維持する健康ケア成分とフンの分解・水質浄化をサポートする生菌トヨセリンを配合したプレミアム処方です。
【本品の特徴】
●粘膜増強原料(乾燥酵母細胞壁)を強化配合した金魚用飼料です。
●季節の変わり目などさまざまなシーズンでお使いいただけます。
●高たんぱく質(45%以上)・高脂肪(7%以上)の高増体用処方です。特にらんちゅう系金魚が食べやすい沈下性です。
●らんちゅう系金魚の肉瘤(にくりゅう)に配慮し、高品質フィッシュコラーゲンを配合しました。
●金魚の色揚げに必要な天然色素を配合しました。高濃度アスタキサンチンを含有するファフィア酵母とゼアキサンチンを含有するパプリカ抽出色素の組み合わせにより、室内飼育の金魚でも美しい色揚げが期待できます。
●β-グルカンを含有した黒酵母抽出物ならびに特殊培養トルラ酵母の配合により、金魚の免疫を健康に維持します。
●本品に配合した生菌トヨセリンは消化をサポートします。さらに金魚のフンと一緒に排泄され、フィルターにたまった汚泥の分解を助けます。
●小さな金魚にも食べやすい沈下性の小粒タイプです。【与え方】
1日2~3回、2~3分で食べきれる量を与えてください。
金魚は胃がありません。与えすぎは消化不良の原因になりますので注意してください。
【原材料】
フィッシュミール、小麦粉、デンプン、大豆油粕、コーングルテンミール、米糖油粕、動物性油脂、植物性油脂、コラーゲンペプチド、パプリカ抽出物(ゼアキサンチン源)、クエン酸、木酢樫樹皮、食塩、ファフィア酵母(アスタキサンチン源)、トルラ酵母、乾燥酵母細胞壁、トヨセリン、黒酵母β-グルカン、アスタキサンチン、ビタミン類(ビタミンA、D3、E、K3、B1、B2、ニコチン酸、B6、パントテン酸、B12、ビオチン、C、コリン、イノシトール、葉酸)、ミネラル類(Mn、Fe、Cu、Co、Zn、P、Ca)
【保証成分】
粗タンパク質:45%以上、粗脂肪:7%以上、粗繊維:4%以下、粗灰分:15%以下、水分:10%以下
キョーリンのクリーン赤虫の成分と比較してみましょう
(同じ成分を太字にしてます)
赤虫、水、ビタミンB12、ビタミンB6、安定型ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB1、ビオチン、塩化コリン、葉酸、パントテン酸、イノシトール、ナイアシン
( ‘ω’)ファッ!?
ほぼ赤虫と変わんね・・・
(こないだ分析したので・・・)
やりおる。
まぁ、咲ひかりもビタミンとかはいい勝負してるんですけどね。
健康ケア成分
違う点はやはりメーカーの強調している健康ケア成分
- 乾燥酵母細胞壁(粘膜増強!)
- 黒酵母β-グルカン ( 免疫賦活作用と制癌作用)
- トルラ酵母 (肝機能向上・抗酸化作用(アンチエイジングと癌・動脈硬化などの予防))
黒酵母βーグルカン の恐るべき効果!
黒酵母 β-グルカン について調べたら行きつきました!!!
https://www.aureo.co.jp/whats-beta-glucan/amp/
アウレオという会社の特許製品のようです。
その効果!その1(貪食細胞賦活化)
https://www.aureo.co.jp/technical-report/macrophage-activation/
マクロファージってご存知ですよね?
病原菌を食べる免疫細胞のあれです。
黒酵母 β-グルカン は
- 免疫細胞であるマクロファージ細胞を活性化(体内の異物をどんどん貪食して排除してくれます)させることを確認しました。
- マクロファージを活性化させる抗ウイルス剤と同等の力でした。
- 抗ウイルス剤と併用するとより高い効果がありました。
病気予防に効果アリ
滋養強壮効果ってことですね
医食同源・・・
いくら水を綺麗に・・・とか言っても限界があるので食から攻めていけると嬉しいですよね
その効果!その2(自己製造抗がん剤の生成確認)
【引用】
https://www.aureo.co.jp/technical-report/cytokine-production/
身体には、がんの増殖を抑えるための、自分で作る抗がん剤のような物質を作り出します。
この物質は色々な種類があり、残念ながら抗ガン剤と同じように、自分自身にもダメージがあるものがあります。
しかし、TRAIL(トレイル)は、正常細胞への影響が少なく、がん細胞を選択的に細胞死に導きます。黒酵母(アウレオバシジウム)培養液は、自分の身体に優しい自分で作る抗がん剤「TRAIL」の産生を高めてくれます。
だから、抗腫瘍活性につながる!(ガンを殺す!)
金魚にも腫瘍、ポックス病ってのがありますよね。
実は金ちゃんもなってました。
特に死因に直結はしないということですが・・・
あと、エロモナス症って最近感染症なのに金魚の癌だ!って言いません?
思うに・・・
ポップアイや松かさ、腹水病など腎臓がやられる訳ですが・・・
実は腎臓癌? (素人の意見です)
その効果!その3(抗炎症作用)
【引用】
https://www.aureo.co.jp/technical-report/work-for-livestock/
乳房炎予備軍の牛では、血液中の炎症性サイトカインは減少し、炎症を抑えるサイトカインは増えていました。牛の身体の中で、症状の改善が進んでいました。
つまり、炎症を抑える効果がある、ということです!
金魚の病気の大半は炎症
赤斑病、穴あき病・・・
これ、抑えれるのか!?
期待が膨らみますね
☆☆☆
まだまだあるのでぜひ1度読んでみてください。
https://www.aureo.co.jp/aureo-study/amp/
☆☆☆
粘膜増強成分やトルラ酵母もすごいみたいですが、こいつは激やばですね
増体・色揚成分
あと違うのは
- 高品質フィッシュコラーゲン(肉瘤マシマシ!!!!!)
- 高濃度アスタキサンチン(色揚:ファフィア酵母とパプリカ抽出色素由来)
ですかね。
金魚膳 粘膜増強だけ、 常時取り扱いを開始。らんちゅうの肉瘤の発達がすごいらしい。#金魚 #らんちゅう #きんぎょ #中国金魚 #日らん #金魚膳 pic.twitter.com/FOlq85cNbe
— 三卯養魚場 (@san_u74) March 23, 2019
肉瘤・・・(;゚д゚)ホスィ
うちのエース(全員エースですが何か?w)の肉瘤の今後の発達に期待大ですね
生菌剤
そして、ひかり菌ほど有名ではないですがトヨセリン(バチルス菌)という生菌剤が入ってますね。
https://ci.nii.ac.jp/naid/40001678442
キョーリンのひかり菌のように社内で独自開発されたものではなく、もともと豚や鶏の資料にも使われているものみたいですね。
効果としては
- 腸内の悪玉菌を排除して免疫力を健康的に維持
- 腸内の消化をサポート
- 排出された糞の分解を助ける
- 糞と一緒に排泄されてからもフィルターに溜まった汚泥の分解を助けて水質を浄化する
らしいです。
ひかり菌と似てますね。
保証成分
さてさて、保証成分ですが
咲ひかりと同じくタンパクは45%
脂肪は咲ひかりより2%多い7%
・・・(以下略)
脂肪分が多いので咲ひかりよりちょっと注意してあげる必要がありそうです。
具体的に~℃以上で・・・とかは書いてないですが、20℃前後じゃないと厳しそうですね。
今年は冬越しさせようと思うので12℃から給餌できる
こいつの出番かな~
あっ、脱線しちゃった(;’∀’)・・・すみません
その他
今回はちょっと前回同様成分分析を主体に理系的観点からエサを分析してみましたけども・・・
説得力湧くかな~とか
これまで感情に訴えかけてた気がするので(笑)
これからは理系らしく行きたいと思います・・・
…とか言っときながら最後に一言!
『創業からジャスト200年の、あの有名な金魚の吉田さんが監修しているなら間違いない!』
と、今回は信じてみちゃった!!
あとどうもチャームさんでも名前を変えて売ってるみたいなんですが、わかりやすい図と実験内容がのってましたので拝借します
https://www.shopping-charm.jp/SP/ItemDetail.aspx?tid=14&catId=1119111000&itemId=897312
使用レビュー
粒の大きさ
ちょっと今回は皆様のやっているように1円玉を比較に・・・
咲ひかりより一回り粒が大きいです!
これは要注意・・・
いつもの半分くらいがちょうどいいかも・・・
とか言ってたら
エサやり後5分経過してもエサが残ってて、姐御は口いっぱいに頬張って回遊する始末(;’∀’)
その後、試行錯誤したのですが咲ひかりの半量くらいがベストでした。
参考になりましたら幸いです。
ちょっと小さい子だと一口に2~3粒入ればいいほう・・・
なんてこともあるかもしれません(;’∀’)
使い勝手
すっごい良く沈む!!!!
咲ひかりは強く落としても一瞬浮いて、そのあと静かに落ちる・・・
みたいな緩慢沈下の部類に入ると思うのですが、これはダイレクト沈下ですね(笑)
狙ったところに落とせます!
なので
『なんでそんなところに行っちゃうんだ~』
と、エサが隙間に入り込んじゃって腐敗・・・なんてことがないので水質に寄与してるんじゃないかと!!
ただ、それだけ密度が高いというわけですので・・・
前述したとおり、ほかの餌より若干少なめの感覚であるべきだと思います。
食いつき
とても良いです。かなりガッツきます。
咲ひかりと変わらないです。
姐御がエサをとろうとしてるコマッティを吹っ飛ばすのは日常茶飯事(笑)
だれか、姐御に対抗できる勢力を連れてきて~(切実)
完全に姐御帝国ができてますw
【後日談】
スーパーハイパワーな銀ちゃんが加わり、戦況は一気に激化!
姐御帝国崩壊の危機!?
☆☆☆
まぁ、それくらいよく食べます
ちなみに・・・
彩金魚 胚芽 はイヤイヤ食べてました(-_-;)
一応好き嫌いあるようなので参考になるかと・・・
消化
2週間使いました。
正直な感想を申し上げます。
消化にはあまり宜しくないようです。
色々と量を加減したりと試行錯誤しましたが、餌やり1週間が経過した頃から浮いたことないあの姐御がですよ?
食後に浮き始めました。
ですので、テストを中止。
ランチュウベビーゴールドと咲ひかり金魚 育成用にまた戻すことにします。
個体によると思います。
あとの2匹は全く問題出ませんでしたから。
ただ咲ひかり金魚 育成用やランチュウベビーゴールドのようにほとんどの子がかなりの確率で浮き症状が改善する、出なくなると言うほどの素晴らしい消化のエサには劣ると感じました。
浮きやすい子がいないなら、試してみる価値はありますが、もし浮きやすい子がいるのならおすすめしません。
免疫力強化?
(効果測定中止)
消化の件で書きましたように、2週間しか使いませんでしたのであまり効果が分かりませんでした。
色揚性能(省略)
うちの子・・・
真っ赤な子がいなくなったので計測が難しいので割愛させてください。
効果測定中止につき、検証失敗
肉瘤
水の汚れ具合
咲ひかりと変わらないと思います。
溶けだしたりすることがないので水が汚れやすいってことはないです。
最後に
ちょっと否定気味になりましたが、消化が咲ひかりなどに比べて劣る以外は優秀なエサだと思います。
免疫力アップに目を向けた数少ないエサですよね。
もし導入を検討中でしたら健闘を祈ります(・ω・)ゞ
今回ご紹介したもの
粘膜増強(浮上性)
粘膜増強(沈下性)
その他の金魚膳シリーズ
育成(浮上性)
すべての金魚の基本食!
金魚の成長に必要な栄養をバランスよく配合しました。色々な種類の金魚に対応します。
色揚(浮上性)
すべての金魚に!色揚げ成分をプラス。
金魚の色揚げに必要な天然色素を配合。室内飼育の金魚でも美しい色揚げが期待できます。
増体・色揚(浮上性)
琉金・オランダシシガシラ体型の金魚に!
高い成長性を示します。浮上性です。
増体・色揚(沈下性)
ランチュウ系金魚に!
高タンパク質・高脂肪の高増体用処方です。らんちゅうが食べやすい沈下性です。高い成長性を示します。