はじめに
今回長い題名ですね、ごめんなさい💦
今回は金魚であまり触れられない硬度について主に触れたいと思います。
ミネラルウォーターとかの硬度のほうです。
硬度とは?
テトラの水質検査アプリだとここになりますね。
硬度とは何か?何の物質を示すのか?
ちょっと難しくなるので省きますが、水中のミネラルが多ければ多いほど硬度は上がり、少ないほど下がります。
主にカルシウム塩とマグネシウム塩が基準になります。
一般的な硬度の分類だと
- 軟水 :~10°dH
- 中硬水:10~30°dH
- 硬水 :30°dH~
と分類されます。
ちなみに日本の水道水は軟水になります。
ただ、これも地域差があるようです。
私の住む岡山県南西部ではだいたい7°dHくらいですが、東京都の方だと2°dHくらいの方もいるようですね。
金魚と硬水・軟水
結論から申し上げると、金魚には中硬水が望ましいそうです。
値にして 10~16°dH あたりです。
金魚の祖先はもともと大陸
金魚はそもそも大陸から渡ってきた品種です。
大陸ってめちゃくちゃ硬水なのはご存じですか?
20~30°dHってのもザラらしいです。
そんな大陸で突然変異を起こした魚なんです。
金魚は軟水でも飼える、という表現が正しいようです。
金魚は日本に来てから軟水に順応してきた、というのが正しいようです。
ですから、本来は中硬水や硬水のほうが絶好調!ってことですかね?
☆
中国産やタイ産、マレーシア産の金魚を見たことはありますか?
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E9%87%91%E9%AD%9A%E7%8E%8B%E5%AD%90/-/tg1008150/
すごく立派ですよね。
また、骨格がしっかりしていると思いませんか?
それもそのはず、エサ以外に水中からカルシウムを補給するからあんなに骨格が良く、ヒレもシャキッとするというわけです。
井戸水だと元気!
こういう話も聞いたことありませんか?
『友達が井戸水で金魚を飼っているんだけど、すごく元気で調子いい』とか。
井戸水は大抵中硬水、いや硬水のこともあるようです。
一般に利用される水道水の源水はほとんどが河川由来です
(私の地域は井戸水由来です)
河川はミネラルが井戸水に比べて少ないです。
流れが速いですからね。
井戸水はじっくりじっくり地中のミネラルを吸収しながら落ちてきます。
☆
さて、ミネラル分が多いと何が良いのか?
ポイントは浸透圧です。
浸透圧って何?ってなると思うんですが・・・
細胞は常に外界と水のやり取りをしているのですが、外部のミネラル濃度によって
- 入ってくる水>出ていく水(そのままでは細胞が破裂するから細胞のポンプが水を追い出すのだけどそれが大変💦)
- 入ってくる水と出ていく水が同じ量(ポンプはお休みできる)
- 入ってくる水<出ていく水(そのままでは細胞が脱水するから細胞のポンプが必死に水を吸い込もうとする)
と、こんなかんじに・・・
いや、生物かじってないとわかんないですよね💦
塩水浴0.5%ってするじゃないですか?
あれってつまりは上記2. と同じ状況を作ることで細胞のポンプさんを休め、すなわち金魚全体のエネルギー消費を抑えてそのエネルギーを治癒のほうにまわす・・・
そんなかんじです。
で、軟水と中硬水ではどんなかんじなのか?
軟水ではなにもしないとこのように・・・
入ってくる水のほうが多いので、細胞のポンプはフル稼働して水を追い出します。
かなりエネルギーを使います。
一方中硬水では軟水ほどいっぺんにたくさんの水は入ってこないのでポンプはそんなに一生懸命頑張る必要はなく、エネルギー消費も抑えられます。
ちなみに、水分調整を主につかさどっているのは腎臓です。
硬度によって腎臓の負担が変わってくるわけです。
ちなみにエロモナス菌や虫によって腹水病・片腹・腎腫大病になったことはないですか?
腎臓がいかれると、なります。
日々負担をかけているとあっという間になるみたいです。
だから
井戸水(硬度が高い)
→水分調整のために使うエネルギー消費が少ない
→元気!
となるわけです。
極度の軟水で飼い続けると
国産の金魚だと飼育がうまかったら問題ないんらしいんですが・・・
中国産の金魚を水道水で飼ったらまちがいなく不調になるそうです。
そりゃぁそうですよ、硬度が違いすぎますから腎臓がびっくりしちゃうわけです
でも中国金魚に限らず、元をたどれば同じ郷土、中国出身なのだから・・・
国産金魚も、ちょっと硬度が高いほうがいいのでは??
フナは軟水の川でも生息していますが、あくまでも!フナが突然変異して金魚になったのは中国です!という概念で話しています。
この時点で外来種というくくりにもできるのでは?
対策
じゃあどうすればいいか。
カキガラをつかう
これはミネラルを補給して硬度を上げるとともに、pH低下の防止にもなるという金魚必須のアイテムです!
以前から繰り返しお伝えしておりますが、
『金魚飼うならカキガラ使おう!』
之につきます。
カキガラだけでも硬度は10°dHくらいにはなります。
水換え前に・・・
前日から水を汲み多いて、カキガラをタンクの中にいれておきましょう。
こうすることで水換え前後で硬度が上下することが少なくなります。
また、このときエアレーションをしておくとより効率的でしょう。
水換え前後で不調になるのは
①pHショック
②硬度ショック(水あたり)
が原因なのではないかと思います。
①の説明は省きます。
②についてですが、大磯砂を水槽に敷いている方が多いと思います。また、それに準じるpHや硬度を上げる砂利類を使っている方です。
このような方が大規模に水換えをすると大磯で上がっていた硬度が下がるので硬度ショックを起こすのではないかと。
専門用語としては水あたりと言うらしいですね。
通販で金魚を飼うとまれに起こる事象です。
とくにサンゴ砂を濾過器に入れられているお店なんかは要注意です!確認してください!
その場合はお迎えの時、慎重に水合わせをし、場合によっては点滴法を用いるべきでしょう。
ひとつまみの岩塩を
水換えの時に岩塩を入れるのも様です。
岩塩は山の塩で、一般的な海の塩と比べるとミネラル含有量がケタ違いです。
おすすめは塩分濃度を0.1%程度にすることです。
↑おすすめの岩塩(私が使っているやつです)↑
塩分濃度計、もってるとすごく役に立ちます!
複数水槽を持っている方に特にオススメです。
かなり正確ですよ。
麦飯石溶液はおすすめしない
めっちゃ詰まるからです。
一説には転覆の原因にもなるのだとか?
最後に
今回は非常に不可解であまり納得いただける内容ではなかったかもしれません。
申し訳ありません、私の説明力のなさです
とりあえず!
言っておきたいのは
『金魚飼うならカキガラを使おう!』
『できれば水換え前日から水を汲み置いてカキガラを突っ込んでおこう!』
の二つです!
おすすめのカキガラ
水槽のほうには水作の、エナメル質除去済みで即効性のあるカキガラをぜひおすすめしたいと思います。
水作のは高いですが寿命は半年~1年と長いのでおすすめです。
硬度をグッと上げてくれるのを実感しています。
水換えタンク用にはスドーのお徳用カキガラがよいでしょう。
水作のものほど効果の即効性はないですが十分です。
水換えタンクの中でカキガラパックを揉みほぐすとよいでしょう。