はじめに
たまに聞きませんか〜
(1)『浮く餌は空気を飲み込むから転覆病になりやすい』
とか・・・
(2)『沈む餌のほうがよく成長する』
あと
(3)『常に水面をパクパクする癖がつく』
とか。
実際どうなの?
(1)と(2)について
(1)と(2)に関しては誤りのようです。
https://www.kyorin-net.co.jp/yamasaki/found/f01.html
キョーリンさんの見解です。
咲ひかり金魚という餌の浮上性と沈下性で実験したそうなのですが、
- 浮上・沈下の違いによって消化の善し悪しが変わることはほとんどない
- 浮上性と沈下性で成長に差がない
そうです。
意外ですよね。
とくに消化に関しては空気飲み込むような感じがしますし・・・
でも
金魚は喉に咽頭歯という歯を持っていて、エサを粉々にして食べるため、その時点でエサ中の空気や飲み込んだ空気はエラから排出されるそうでして、だから浮上・沈下の違いによって消化が変わることはないそうです。
よーく観察してるとたまに金魚が泡食べて・・・エラから空気出ていくの・・・見たことありませんか?
あーいう風にして空気出してるんですね
かなり洗練されてますね
素晴らしいシステムを神様は作られておりまする( ¯꒳¯ )
で・・・
(3)について
(3)『常に水面をパクパクする癖がつく』
はホントだと思います。
これ1度癖づくとなかなか矯正が難しいんですよね(><)
沈む餌に切り替えても・・・
私の子達で半年はかかったかな・・・
人によっては水面に網を張って強制的にするくらいに・・・
なんでそこまでするかって??
いや〜、何が困るって・・・
単なるパクパクなのか、それとも水質悪化などによる酸欠なのか分からない!
ことなんですよね(^ω^;);););)
紛らわしいです!
ただ、浮き餌の楽しいとこって激しいエサくれダンスしてくれること!
ダンス・ダンス・ダンス!
に尽きますよね(*^^*)
沈む餌だと浮き餌ほどエサくれダンスしてくれなくなります
というか、ちょっと違うアピール方法に切り替わるんですよね〜
飼い主をじっと見つめる、追いかけるetc.
ただエサくれダンス可愛いんですよね〜
どっちがオススメ?
浮くのと沈むのと、どっちがオススメ?
と聞かれたら私は・・・
沈下性のエサをオススメします!
特に丸物は転覆病が関係してくるので・・・
『えっ?浮く餌と消化は関係ないって言ったじゃん?』
ってなりますよね・・・
えっとですね、
餌自体に問題は無いんですけど・・・
餌を摂る方法と過程に違いがありまして
こちらの記事で以前書いたことがあるのですが、抜粋すると
-
沈下性のエサだとパクパクしたあと、浮上性のものより相当長い時間、砂利に潜ったエサをひたすら探し続ける。
-
水面をパクパクするだけの運動より、砂利を必死につついている運動の方がどう見ても明らかに運動量が多い。
-
これがいい運動になるので便秘が起こらず消化不良が起きにくいのでは?
と、以前訪問した際に伊藤養魚場さんの金魚係さんが、教えて下さりました。
私もそのように考えてまして・・・
このように特に丸物の金魚は沈下性に限ると思います。
人間でも運動不足は便秘に直結しますよね?
そして便秘は・・・
汚いものが長時間同じとこに留まる訳でして、腐敗して悪玉菌が発生しがちに・・・ガスが出ます。
おならですね。
それと一緒だと思ってます。
金魚もオナラするの、知ってましたか?
気泡入りのフン、あれおならです。
お腹におならが、いや、空気がたまると?
浮力が生じますよね?
浮き袋が圧迫されますよね?
あ!浮いちゃう!転覆しちゃう!
ってことですよ。
あと・・・
品種によっては浮き餌が食べにくい子も
らんちゅう型は特に、口が下向きに付いてるので浮き餌は難しいです。
そして視力の弱い頂天眼や水泡眼は浮き餌を食べるのは非常〜に難しいです。
☆
ちなみに沈下性のエサを食べれない子は基本的にいないです。
あっ、、、
転覆しちゃった子は厳しいですね(><)
その場合はピンセットで口元に持っていったりとかしないとですね。
・・・
と、まぁ・・・ですので、
このように色んな理由から・・・
エサは沈下性で!
そして出来たら
砂利をうっすらとでいいので敷いておくことをオススメします!
ベアタンク(砂利のない水槽)はたしかに衛生的で良いのですが、餌が簡単に見つかるので運動量が減ります。
あと砂利にもバクテリアが住み着きます。
たしかに病原菌の温床になるとも言えますが、善玉菌の住処にもなります。
金魚は・・・
いや、先祖のフナや鯉は砂利や石についたコケや細菌の塊・微生物を摂取してミネラルなどを補給しているのだそうです。
と、いうことで!金魚がより自然に近い形で過ごせるように・・・
となれば必然的に砂利が必須になってくるのです。
ただ底面フィルターでもない限り、砂利を厚く敷きすぎると雑菌や病原菌の温床になりやすいと言われますので、1cmほど・・・
ほんのうっすらでいいので砂利を敷くと良いと思います。
金魚の定番は大磯砂の中目ですかね
ちなみに私の1番のオススメはこれですね。
真っ黒なので、色落ち(金魚の体色が薄くなること)が防止できますし、水槽が引き締まりますし汚れが目立ちませんし、言うことなしです。
おすすめのエサ
最後にやっぱりおすすめのエサを紹介しなきゃいけませんよね♪
こちらで紹介してますが、私の個人的ベスト3をご紹介!
第3位
どこでも売ってます!
粒は特小粒SSを選んでくださいね
小粒は意外と大きいです(^ω^;);););)
吸水特性も違いますのでご注意を。
吸水特性が違うということは消化にも影響がありますので・・・いや、ありましたのでご注意を。
消化に良くて、高タンパクなのですくすく成長する。
そして色揚げも若干期待できる。
・・・と!
35年を超えるロングセラー商品であるということに納得がいく性能です。
第2位
まだ出たばかりの新商品です。
店頭ではなかなか見かけないかと思います。
こちらの記事で詳しくレビューしましたがとにかく、消化にいい!
低タンパクなので若魚老魚問わずガンガン与えれるよい商品です。
第1位
文句なしにこれですね。
ひかり菌の効果はあると思います。
https://www.kyorin-net.co.jp/saki/sa_detile_01.html
良く成長し、消化に良くて、粒が明るい色である程度の大きさなので食べ残しが少なく水が汚れにくい・・・
完全無欠じゃないでしょうか?
最後に
どうでしょう?
参考になりましたら幸いです