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金魚ファンによる金魚のためのブログ

病気 金魚関係 飼育のノウハウ

外国産金魚の導入前に知っておいて欲しいこと

はじめに

外国産の金魚、綺麗ですよね〜

肉付きが国産のものと全然違いますよね。

お値段もめちゃくちゃBIGだったりしますが( ˊᵕˋ 😉

私も何度もお迎えしたいと思ったことあります

特にオランダのハーフムーンとか。

先日のヘルペスの記事で

外国産の金魚に関して触れたら反響が良かったので、

今回は外国産の金魚を導入するにあたっての注意事項をご説明したいと思います。

と、説明すると長くなるので最初に結論を言いますと。

初心者は外国産、やめた方がいいよ!

です。

※実はグッピーでは当たり前だったり〜

※外国産金魚を否定する記事ではありません。私は飼えるなら飼いたいくらいです。ご理解ください

外国産金魚に潜むリスク

たまに聞きませんか?

『国産の金魚と外国産の金魚は混ぜたらダメ!』

と。

私は真実だと思っています。

なぜなら

  • 日本にはない細菌や寄生虫、ウイルスの型が存在し、国産金魚が抗体を持たない場合がある
  • 逆に外国産の金魚がそれらに抵抗を持たない可能性がある
  • 硬度の違いにより外国産が慢性腎疾患(松かさなど)を患う可能性が高い

などが挙げられます

考えられる病気として怖いのは

  • 金魚ヘルペス
  • 吸虫症(ダクチロギルス症 or ギロダクチルス症)

の2つですかね。

細菌感染症のトリートメントは案外楽です。

エルバージュを24時間で1発KOとかできます。

しかし、ヘルペスは手間がかかります。

ヘルペス処理のやり方の詳細は先日のこちらの記事をおよみ頂けたらと思います。

現在流通している国産の金魚はほぼ全てヘルペスに感染して、すでに抗体を持ったものが生まれ、流通しています。

しかし、この持っている抗体というのは国内のヘルペスの型だけだったりする可能性が大ありなのです。

インフルエンザも毎年、型が変わるように、ヘルペスもたくさん型があります。

先日の記事で述べたように、人間のインフルエンザと違い特効薬はありません。

中性電解水が効くとか言われてますが、一般人は手に入れれません。

第一、確実な方法かイマイチ不明瞭です。

公的機関が効果を証明している昇温法が1番かと思います。

と、なるとこの処理だけで季節によりますが、処置して元の温度に戻すまで2~3週間はかかると思ってください。

面倒ですね〜( ˊᵕˋ 😉

次は寄生虫です。

これを落とさなくてはなりません。

日本にいる寄生虫じゃない可能性大です。

日本に出回っている寄生虫なら、ある程度免疫があるため、即座に弱ることは珍しく、気づいた時に処置すればなんとかなることが多いですが、

外国産の寄生虫でイチコロだった!

って話はよく聞きます。

通常使われるのはリフィッシュなどのトリクロルホン含有製剤で薬浴しますが

1週間の薬浴を、2週間ごとに2~3回やらなくてはなりません。

卵やすでに寄生している虫には効かないので繰り返しする必要があります。

面倒ですね〜

実際、国産だけを飼っている時も定期的にリフィッシュはした方が良いのですが、外国産を入れる時は合流させる前にこれを終わらせる必要があります。

それまでずっと隔離です。

ヘルペス処理と駆虫処理で2ヶ月半〜3ヶ月はかかるんじゃないでしょうか?

それまで合流はお預けです

私には出来ませんね

もちろん、パッと合流させてみんな一緒にヘルペスと寄生虫の処理をする方法はありますが、かなりリスクのあるゲームになります。

まぁ、これらをなんとかクリアしたとしましょう。

最後に待っている難題は

硬度の問題

硬度ってなんぞや?って感じですよね。

テトラの試験紙でいうGHってやつです

聞くところによると、中国でも地域によると思いますが、中国だと10°dH以上は当たり前、っていうくらいに硬度が高い水らしいです。

となるとですね。

浸透圧の関係から

(硬度が高い水が0.5%塩水浴だと思ってください。逆に硬度が低い日本の水は真水だと思ってください。腎臓への負担具合が変わります。)

中国にいる時は水の排出が楽々だったのに、日本に来た瞬間に水の排水が困難になります。

腎臓にすごく負担がかかります。

このへんを上手いこと調整しないとあっという間に松かさや腸満などの腎疾患になります。

※松かさなどはエロモナス菌で発症だけではありません。

具体的な処置と致しましては

  • カキガラやサンゴ砂で硬度を調整する

くらいですかね。

輸入金魚を多く扱っている店は必ずと言っていいほどにカキガラやサンゴ砂を使っていたり、勧めたりするのはこれが理由だったりします。

ただ、この方法だと

安定した硬度の水が供給できるか?

不安になります。

水換えの度に硬度が上下する可能性があります。

水換えの前に3日ほど前から汲みおいて、事前にサンゴを入れて硬度を上げておく

などのめんどくさい処理が必要だったりします。

そもそも、

国産の金魚は軟水を好みますから!

その時点で合流不可!

なんですよね( ˊᵕˋ 😉

解決策

国産と外国産は別々に飼う

これは必須だと思います。

こうすれば上記に記しました

  • ヘルペス処理
  • 寄生虫駆除

は簡略化して良いと思います。

軽く24時間エルバージュでもして、1週間ほど塩水浴すればいいでしょう。

ただ、、、

外国産でも

  • 中国
  • タイ
  • インドネシア

と色々ありますし、特に中国においては広いですから、何があるか分からないので、上記の処理をした方が良いと思います。

中国でも北京と四川では色々と違うでしょう。

まして、中国とタイではこれまた外国同士ですから何が起こるか分かりません。

中国のそれぞれの産地(なんて分かりませんが!)ごとには分けなくても良いとは思いますが、最低限、国ごとに水槽は分けた方が良いと思います。

硬度に気をつける

さきほど述べました通り

  • カキガラやサンゴ砂、あるいはミネラル剤などで硬度を上げる
  • 水換えの水も硬度に気をつける

といった注意が必要です

補足

色んな金魚屋さん(輸入金魚を扱う金魚屋さん)に聞いたことがあります。

Q: 海外産と国産を混ぜても大丈夫なんですか?

と。

答えは一貫として

場合によります

です。

聞くに、

国産でも混ぜても大丈夫な子がいるらしいです。

たとえば

  • 弥富の金魚は丈夫だが、他の産地はダメ
  • 東錦でも鈴木系は弱いからダメ

とかあるらしいです。

詳しくは金魚屋さんに聞いてみてください。

もし

『国産と外国産の混泳なんて余裕ですよ!』

と言う金魚屋さんがいたら、その金魚屋さんとは縁を切った方がいいです。

その金魚屋さんの店内で、国産と外国産を同じ扱いで同じ水槽に入れてたことがないとは言いきれません。

それに

『何としても売ろう!後は知らねぇ』

という魂胆が見えます。

私が色々とお尋ねした金魚屋さん、、、

各地の有名な輸入金魚専門店の数々ですが、一貫して

『場合によります。』

と、丁寧に誠実に対応してくれます。

もし

『ここの金魚屋はどうなの?』

ってのがありましたらお声かけください

私の知る範囲ならお答えします。

1番危険なのはホムセンやペットショップで何気なく、国産と変わらないように売ってある外国産ですかね〜

特にピンポンは要注意ですよ〜

東南アジア産が多いです。

寄生虫やヘルペス云々以前に、

それを知らずに水温が20℃を下回るとどうなるか分かりません。

怪しい時は

『この子は国産ですか?』

と聞いてくださいね。

まとめ

初心者は外国産はやめた方がいいよ!

ヘルペス処理や駆虫処理が自信満々にできるようになってからしましょう

(私は自信が無いので外国産は遠慮します)

ヘルペス処理はまだ簡単ですが、駆虫処理は難しいですよ〜

もし飼うにしても国産とは別々に

さらに国別に分けた方が賢明だと思います

硬度調整を念入りに

しっかりしようと思うと難しいですよ〜

最後に

『いま外国産と国産をたくさん混ぜてるけどなんともないよ?』

って方は山ほどいると思います。

良かったです!

恐らく運が良かったんです

ただ、その運がいつまで続くか分かりません。

もしこの記事に目を止めて下さったなら、1度諸々の処理を検討してみてください。

その運が悪ければ

外国産か国産のいずれかが調子を崩します

あと、なんちゃら研究所のなんちゃらコンディショナーはやめた方が賢明ですよ〜

ロシア語を多用した?あれです。

被害者多数です 。

私もそのひとり〜

何度も信じて何度も裏切られました。

結局、ニチドウさんとかのマトモな薬が1番効きます。理論的にも。

参考になりましたら幸いです(*´ω`)ゞ

金魚飼育4年目の金魚飼育初心者がモノ申します(^▽^)/ 思考回路は完全に理系、性格は絵にかいたようなA型です。 少しでも皆様の金魚たちが元気になれたらと思います。